木の国の森 守ろう
10月から森づくり塾

            
 “木の国”和歌山の森を守るボランティアを育てようと、和歌山県森林インストラクター会と県緑化推進会は「わかやま森づくり塾」を10月から1年間実施する。同会は「手入れされない人工林を放置しておくと、自然の多様性が奪われ、森の環境が悪化する。講座は現場で汗を流すだけでなく、森の整備をさせてもらう交渉を所有者と行う人材の育成を視野に入れています」と話している。

 県内を含め、日本の森は環境悪化が進んでいる。スギやヒノキを植林したが、尾根筋など場所の悪いところに植えられ、成長の悪いものは放置されたまま。間伐されないため木が密集し、森の中は真っ暗になり、下草が生えず、表土がむき出しになる。同会は「表から見ると緑できれいに木が並んでいるように見えても、森の中は日光が届かず、植物がないため、“緑の砂漠”と言われるところもある」と話す。
 森の環境悪化は下流の都市部で暮らす人にも無関係ではない。山に水がしみこまず、雨が降る度に表土が流れる。山の保水力が落ちることから、大雨が降ると一気に流れ出し、下流で洪水が起こりやすくなる。
 こうした森の現状と問題点を知り、今後の取り組みを考える人材を育てようと今回の講座を企画した。毎月第4水曜午後7時からの座学と第4日曜午前九時からの実習の2本柱。和歌山市三沢町の中央コミュニティセンターで開く座学は林業の歴史や展望、林地開発許可制度などについて学ぶ。実習は紀北を中心に山へ出向き、森を観察したり、作業道具の使い方を身につける。「ゆくゆくは人工林を自然林に戻したい」ため、和歌山の森に元々どういう植物があったのかも勉強する。
 高校生以上対象。5000円。希望者は住所、氏名、年齢、電話番号を書いて、〒640・8383県庁森林整備課内県緑化推進会へ。FAX(073・432・5850)、メール(forest-o@ares.eonet.ne.jp)可。10月17日締め切り。

写真=手入れされない森の中は太陽の光が届かず真っ暗