平成諸君!
一輪車で広がる仲間の輪
全日本や世界大会で活躍
川瀬鈴雄さん(17)
            
 2008年8月に開かれた「全日本一輪車競技大会」で社会人を含め、総合6位に輝いた。世代別の全国制覇は数知れず、世界大会での入賞実績も持つ。「うれしいことも、苦しいことも経験させてくれたのは一輪車。マイナーなスポーツだけど、自分の中では一番メジャーです」と声を弾ませる。
 姉が友達と一緒に一輪車に乗っているのを見て、遊び心から乗り始めたのが五歳の時。公園で練習していると、すごい速さで走る姉と同世代の選手の走る姿が輝いて見えた。「早く乗れるようになりたい」と、小学校時代は学校の許可を得て一輪車で登校することも。日曜は河川敷で走り込んだ。
 小学校低学年から大会に出場し始めた。当初、成績はふるわなかった。緊張のあまり力み過ぎてスタートで転んだこともあった。悔しい思いをする度、先輩に相手をしてもらい、毎晩スタートの練習を近所の公園で繰り返した。
 全国大会は小5から挑戦し、片足走行や100メートル走など様々な種目で金メダルを獲得。中1の時には東京で開かれた世界大会に初めて出場し、2年後にはスイスでの世界大会で400メートルリレー銀メダル、世界総合10位にくい込んだ。
 数々の大会で活躍する一方、一輪車を通じ、多くの友人を得た。全国の仲間とは、日ごろからメールで大会に向けた練習やタイムの話をして互いに刺激し合う。さらに海外の選手と国際大会で出会う度に記念品を交換し、輪を広げている。
 今の目標は、全世代での日本総合1位。「総合1位をめざすことで、他の世代の選手とも知り合いになれるから」と笑う。「これからも選手を続け、一輪車の魅力を伝えたい」。一輪車と共に走る未来への道のりは長く続く。

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和歌山で輝き始めた平成生まれの“キラ星”たちを水曜号1面で紹介します。