和歌山市消防局 救急出動8.1%減少
適正利用呼びかけ奏功

            
 救急車出動件数の増加が全国的な社会問題になる中、和歌山市消防局の今年(2008年)1月から9月までの出動件数が1万2194件と、昨年同期より1067件(8・1%)減ったことが分かった。市消防局警防課は「3月から適正利用の広報を始め、マスコミにも取り上げられた結果、市民の理解を得られたのでは」と話している。
 同市の救急出動は、昨年が1万7662回で10年前の1・6倍に増加。搬送者の64%は入院の必要がない軽症者で、中には行く病院を手配し、自分で歩いて救急車に乗り込んだり、「あすの午後8時に来てほしい」と要求するなど非常識なケースもあった。
 これ以上出動回数が増えると、生命に危険のある患者への対応が遅れる可能性があるため、3月から市報やチラシ、ポスターなどで適正な利用を呼びかけると共に、24時間体制で病院案内を行う県医療情報センターの紹介を開始。また、6月には緊急性が低い患者を搬送する民間事業者2社を認定した。
 この効果が数字に表れた。月ごとの出動回数を見ると、1月は昨年同月プラス20件の1506件、2月はプラス41件の1444件だったが、3月はマイナス241件の1378件に。以降はいずれの月も前年を下回っている。
 消防庁によると救急出動件数は今年に入って全国的に減っており、1月から6月までが250万件と9万件(3・5%)の減少。中でも和歌山市の減少率8・1%は際立っている。