平成諸君!
昆虫調査はおまかせ
根来山げんきの森で活動
勝谷好博さん(15)
奥村洋介さん(15)
            
 小学1年から中学生まで25人の隊員を率い、岩出市の根来山げんきの森を調査。昆虫を発見すると、勝谷好博隊長が年下の隊員を集めて特徴を説明し、奥村洋介副隊長が見つけた場所を書き留める。毎月1回の定例調査が、彼ら「こども昆虫調査隊」に課された任務だ。
 勝谷隊長は小学校に入ったころからこの森に顔を出し、多くの出会いを経験した。特に印象深いのは6年の夏に初めて見たオオムラサキ。あわてて網を振り回したが捕まえられなかった。「その後、樹液が出ている場所で一日中、吸いに来るのを張っていました」。一週間後にやっと捕まえたチョウは標本にし、今も大事にとっている。
 一方の奥村副隊長は、中学校に進んでからこの森に通い始めた。「虫を捕って標本にするより、写真を撮る方が好き」で、カメラは必需品。アヤメ科の多年草シャガの白い花の上にキリギリスの幼虫がとまった瞬間をとらえた一枚がお気に入りだ。
 今回、調査隊のまとめ役に加え、新たな重要指令が下された。日本自然保護協会が進める「モニタリングサイト1000里地調査」の調査地にげんきの森が選ばれ、チョウ類の調査を任されることになった。チョウ好きの2人にとっては願ったりかなったり。「今まで通り楽しく調べるだけ」と気負いはない。
 通い慣れたげんきの森を見つめる2人の目は優しく、そして鋭い。「温暖化が進んでか、ここ3、4年でナガサキアゲハが増え、アブラゼミが減ってきたように感じる。自然の変化は必ずしも良いことではないが、発見があるのは楽しみ」と勝谷隊長。奥村副隊長は「小さな子も手軽に昆虫調査できる場所。貴重な里山を残してゆきたい」

写真=勝谷隊長(左)と奥村副隊長

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和歌山で輝き始めた平成生まれの“キラ星”たちを水曜号1面で紹介します。