平成諸君!
大切な自然みんなで守ろう
生石高原の植物を調査
富谷碧さん(11)
            
  「好きな科目は理科と図工」と笑顔を見せる紀の川市立丸栖小学校6年生。和歌山県植物公園緑花センター主催の写生コンテストで、昨年はサボテン、今年はポピーを描き、いずれも金賞を受賞した。昨年、5ヵ月かけてまとめた「生石高原の草花調べ」は那賀地方科学作品展示会の特選に輝いた。
 四年生の時、生石山の大草原保存会が夏休みに開いた親子自然体験塾に参加した。昼間は植物観察や木工教室、夜は星の観察と自然を満喫。その中で出合った真っ黒な花に驚かされた。会の人に聞くと、キク科のハバヤマボクチと教えてくれた。興味がふくらんだ。
 翌年、生石の植物を詳しく調べようと再び体験塾に参加。同会メンバーの説明を書き留めながら、カメラで写真に収めた。秋にも訪れ、夏に見られなかった植物に触れた。その後は図書館で借りてきた10冊の図鑑とにらめっこ。「種類が多く、見分けがつきにくいアザミの仲間は大変でした」。苦労しながら約60種類の特徴を調べあげた。
 その中で植物の名前に由来があることを知った。「がっちりしたものに“オトコ”と付いていたり、やさしい感じのものに“オミナ”と付いていたりするんです」。また、家にあったシャンプーにワレモコウ、化粧品にオトギリソウの成分が入っていた。「生石で見つけた植物が身近に使われているのに驚きました」。発見が楽しかった。
 地球温暖化の影響で減っている植物が多いことも学び、ゴミを捨てる際は分別を心がけるようになった。「会の人が立てた看板には『草花を大切に』と書かれていた。取っていく人がいるのは悲しいこと。私が“とる”のは写真だけ。自然はみんなで守らないと」。身近な自然をやさしく見つめる。

□    □

和歌山で輝き始めた平成生まれの“キラ星”たちを水曜号1面で紹介します。

※ニュース和歌山2009年11月4日号掲載