温山荘 国指定の名勝に
重森三玲の庭園は登録記念物

              
 海南市の琴ノ浦温山荘庭園(写真)が国指定の名勝に、昭和を代表する作庭家、重森三玲(1896—1975)が高野町で設計した5庭園が登録記念物に選ばれた。また、国史跡の根来寺境内の一部が新たに史跡として追加指定された。
 琴ノ浦温山荘庭園は、日本で初めて動力伝達用革ベルトを開発したニッタグループの創業者、新田長次郎さんが大正初期に造園した潮入池泉回遊式庭園。当時の新しい技術、技法だったコンクリートによる擬木、擬石を多用した庭園で、先駆的な造園方法に学術上の価値が認められた。
 造園文化の発展に寄与しているものを対象にした登録記念物(名勝)に重森三玲が高野町で設計した13の庭園のうち、西禅院、正智院庭園、光臺院庭園、桜池院庭園、本覚院庭園が選ばれた。重森の庭園は石組みとモダンな苔の地割りで造る枯山水庭園で、造られた時期から改変が少ないものが選ばれた。
 また、既に国史跡となっている根来寺は、四国八十八カ所の祠が存在し信仰の対象になっていた北山部分、開祖覚ばん上人が荼毘(だび)にふされた旧御廟所跡などが追加で指定された。

※ニュース和歌山2009年11月25日号掲載