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airmail〜バンクーバー便り
(2)母国の言葉と文化伝える
日本語学校教師 馬目広三
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 バンクーバーに来て3年余り、現地では妻の両親が経営している日本語学校(JEC日本語教育センター)で日本語を教える傍ら、現地の日系人の子どもたちにサッカーを教え、自分自身も現地のサッカーチームに所属しながら過ごしています。
 日本語学校ではさまざまなクラス形態があり、下は生後1年半から上は60歳くらいまでの生徒を、年齢、レベル、目標に応じてクラスを設けて受け入れています。現在ではすべての生徒を合わせて400名ほどが学んでいます。これほどの人数が日本語学校に集まるのも、カナダが移民の多い国であるということにほかなりません。
 特にバンクーバーはカナダの中でも移民が多い街のひとつといえます。日本人のほかにも中国系、韓国系をはじめとしたアジア系、その他ヨーロッパ、中南米と、様々な人種が同じ街で共に生活しています。そういった環境の中、それぞれの母国の文化や生活習慣、宗教にいたるまでを子どもに継承していくことは容易ではありません。
 特にその中でも言語は最も早く失われると言われています。そのため我々日本語学校の担う役割のひとつは日本語を第2言語として生活していく子どもたちに、授業を通して日本語の環境を提供し、日本の文化を伝えていくことです。
 一方、日本の文化に興味を持ち日本語を学びに来る現地の方々もいます。皆さんは現地の方と聞くと白人や黒人を思い浮かべるのではないでしょうか? 実は生徒の8割以上が中国系の方たちなのです。彼らの勉強意欲は日本人のそれに勝るとも劣らないといえると思います。
 こちらは2カ国語を話せる人は珍しくなく、多い方で5カ国語を話している方もいます。そのような環境にいると自然と勉強に対しての意欲を駆り立てられるのは私だけではないはずです。そういった意味で海外へ出て様々な人種の人々と接することは、今までの自分の環境や自分自身の限界を見つめなおすいい機会になると感じました。
(次回は12月9日に掲載)

写真=日本語学校で開いたハロウィンパーティー

※ニュース和歌山2009年11月25日号記事