絵はがきで心あったか
鹿児島の小5・米盛大翔くん
市民図書館で展示

            
 「ひろとくん絵はがき展─いっしょが あったかいね」が12月1日(火)から、和歌山市湊本町の市民図書館で開かれる。鹿児島市の養護学校に通う米盛大翔くん(11)の作品集を置いてほしいと願う市民のリクエストカードがきっかけとなり実現した展示。同館は「大翔くんの絵は感情豊か。人を動かすものがあると思います」と話している。
 2歳で自閉症と診断された大翔くんは、1年の時にパソコンと出合い、コンピュータグラフィックスを駆使して色鮮やかな動物を描き始めた。多くの動物が歩く姿を描いた「おさんぽ」が昨年の「こども絵画コンクール」CG部門で銀賞に輝き、フランスのルーブル美術館に展示された。同年末には初の作品集『ひろと いっしょが あったかいね。』を出版している。
 今年5月、市民図書館に市内に住む女性からこの作品集の所蔵を希望するリクエストカードが届いた。聞くと、実家のある鹿児島に帰省した際、大翔くんの作品を見て感動したとのこと。司書が調べたところ、鹿児島で自費出版された本だったことから、大翔くんの母、章子さんに連絡を取ると、「作品集を借りてくれた方にさしあげてくれるとうれしい」と作品集に加え、大翔くんの絵が入ったハガキ80枚も一緒に送ってくれた。
 同館は章子さんの希望通り、借りた人に贈ることも検討したが、「大翔くんの色鮮やかな作品を目にし、スタッフも心動かされるものがありました。一人でも多くの市民に見てもらいたい」と今回の展示会を企画。その旨を章子さんに伝えると、多くの作品が入ったアルバム6冊とさらに絵はがき約100枚を届けてくれた。
 今回は作品集と作品アルバム、絵はがきを2階レファレンス室前に展示する。同館は「一枚のリクエストカード、一冊の作品集がきっかけとなった絵画展。作品集のタイトルにある『いっしょが あったかいね』そのままのあたたかさを感じます」──。
 午前10時から午後6時まで。2010年3月末までの予定。金曜と祝日休み。問い合わせは同館(073・432・0010)。

写真=大翔くんの色鮮やかな作品が並ぶ

※ニュース和歌山2009年11月28日号記事