2010 新春詠草

■かりん和歌山支部歌会・中谷澄子選

金色の夕日を纏い横たわる和泉山脈竜となりたり     高城 友加
仏手柑・椪柑・橙黄に照りて紀州の初春はほっこりと来る 辻岡 桃子
新春の百日行に集ひ誦す経朗朗とみ堂にひびく      的場雄次郎

■和歌山三幸川柳会・各自選

有為転変どうあろうとも福寿草  三宅 保州
あたらしい歩幅で虹を追いかける 木本 朱夏
初手帳夢いっぱいのスケジュール 古久保和子

■狩笹舟句会・笹尾茂葉選

のつけから大吉を引く初神籤  滝本 昭次
顔浮かぶお国訛の年賀状    小川 俊郎
我が道の一こまなるか夢始め  滝本 瓊子

■一葉句会・深津一葉選

あらたまの日を受く窓辺祝句を詠む 貴志 恭子
春著着て夫に点てたる茶の湯かな  藤井 佳子
久闊の友の賀状に思ひはせ     林 多恵子

■つどいの家わかば俳句会・各自選

初詣やっと手の届く鈴の緒に  中西よし美
健やかに八十路の夫は注連飾る 中井 富子
白衿の春著八十路もいきいきと 井上千代子

■せせらぎ俳句会・須田光成選

初夢や幸せ丸に子等と乗り   露口 淳子
結ばれし縁に感謝福寿草    三宅 栄子
娘らの振袖まぶし破魔矢かな  石垣 靖子

■高千穂俳句会・各自選

初詣今年は寅年あばれるぞ   原田 義男
初日いまビルの谷間を昇るなり 山本 吟子
お正月幾つになるも楽しきよ  西岡 豊子

■海南市住民センター俳句講座・塚月凡太選

湯上りの嬰を湯気ごと初秤   宇恵 孝子
年明くるお神酒の列に並びけり 石井久美子
鐘の音の余韻残して年新た   藤池 修次

■「鉾」和歌山本部句会・山口超心鬼選

海山の晴れわたりたる初電車   熊野 猶美
宇治橋の仮橋渡り初詣      小畑とし子
花火爆ぜ人工島の年明くる    山本 惠草

■紀の芽俳句会・塚月凡太選

樟の闇深々とあり初詣     木畑 きみ
難聴の母にもとどけ除夜の鐘  東崎 桂子
初稽古己に向けて気合ひ入れ  保田佐和子

■星雲俳句会・鳥井保和選

神泉に透く白鯉の淑気かな   中村 悌二
淨闇に神鼓一打や淑気満つ   中村  愛
加太の門の鯛を包丁始かな   橘   浩

■狩笹子句会・笹尾茂葉選

初場所や光る力士の肩の張り  新田 晋一
何願ふ幼手一途初詣      坂上美智子
初夢を語らず含み笑ひかな   松尾八重子

■萌木俳句会・上中光選

初御空煙まつすぐ溶鉱炉    津田 盛男
去年今年余生の一歩一歩かな  中川紀公子
喜寿を越え一日大事におらが春 野崎  蒼

■ぎんなん俳句会・桑島啓司選

年迎ふ貰ひし命かみしめて   中村実智子
迎春や天地の神に合掌す    圓生 智子
あらたまの年の中なる山河かな 福本まり子

■松江公民館俳句会・須田光成選

屠蘇を注ぐ息子に夫の陰だぶり 庭田ミノリ
手作りの門松飾り老夫婦    嶋田 洋子
還暦と米寿の親子屠蘇祝ふ   橘 いく代

ニュース和歌山 2010年1月3日号記事