リハビリ患者に好評
足こぎ車いすでスイスイ
中谷病院で県内初導入

    
 足こぎ車いすで楽しくリハビリ-----。自転車をこぐ要領で車いすを操作できる「プロファンド」(写真)が和歌山市鳴神の中谷病院に和歌山県内で初めて導入され、利用者から好評だ。リハビリテーション科の理学療法士、小畠敏さんは「自分の力で移動できる範囲が広がれば、リハビリが楽しくなる。片足が動かせなくてもペダルの動きに伴って動かせるので、マヒしている足の神経活性化が期待できる」と話している。
 東北大学の半田康延教授らが開発したプロファンド。いすの前にペダルが付いており、自転車をこぐようして前進、逆にこげば後進も可能だ。方向は右手側のアームレストに付けられた舵で操作し、その場での旋回もできる。転倒する危険性を少なくするため、ペダルとつながった大きな2つの前輪、舵になる小さな後輪に加え、2つの補助輪が付いている。
 中谷病院は1月に導入し、足の筋力トレーニングに活用している。栗原哲郎さん(61)は2年前に交通事故で寝たきりに。肩から下が思うように動かないながらリハビリを始め、プロファンドに出合った。「こける心配がないし、体調に関係なく無理せず訓練できるのが魅力。歩行訓練でも足が前へ前へ出せるようになった。自分の力で移動できる範囲が広がるのはうれしい」と笑顔。毎日院内を回って訓練し、徐々に力の入れ加減をコントロールできるようになった。妻の康子さん(62)は「周りの人が『表情が明るくなった』とよくいってくれます」と喜ぶ。
 小畠さんは「歩行訓練だと少ししか移動できなかったり、同じ動作の繰り返しでモチベーションが下がる。能動的に移動でき、周りの景色がどんどんと変わっていくことで“楽しさ”を得られることは大きい」と話している。
 介護保険の対象になっている和歌山市、海南市では月2000円でリース可。問い合わせはケイ・コーポレーション(073・445・0556)。
ニュース和歌山2010年2月13日号掲載