亡き娘の思い 形に
レモネードカフェ 3、9月にチャリティー

            
 中ぶらくり丁の「レモネードカフェ」は3月と9月をチャリティーマンスリーとし、「骨髄バンク」と難病の子どもを支援する「メイク・ア・ウィッシュ」のPRと協力に乗り出す。難病と闘いながらX-JAPANのhide(故人)との親交を深めた貴志真由子さんの遺志を同店経営の父の政人さん、母の和子さんが受けた。「『ボランティアをしたい』と願った娘の気持ちを形にしたい」と話している。

難病支援の活動を啓発 一部売り上げを寄付

 世界で例が少ない先天性代謝異常のひとつ「ガングリオシドーシス」と闘い続けた真由子さんは中学時代からX-JAPANのファンだった。1995年には難病の子どもたちの夢を叶える「メイク・ア・ウイッシュ」の支援を受け、ライブの後にhideと会い、その後の交流は多くの人に知られた。
 「レモネードカフェ」は真由子さんを支え音楽を発信しようと政人さんが2005年に開店。ライブスペースのあるカフェで、真由子さんもライブスケジュール更新など店を手伝った。しかし、昨年9月30日、真由子さんは闘病生活をへて28年の生涯を閉じた。
 生前、真由子さんは自由のきかない手を使い、ネズミの人形を作り続け骨髄バンクのイベントで販売。売り上げを寄付していた。政人さんと和子さんは「ボランティアがしたい」とよく口にしていた愛娘の心を形にしようと、真由子さんが生まれた3月と亡くなった9月をチャリティーマンスリーとし、「骨髄バンク」「メイク・ア・ウィッシュ」のPRと協力を強化。通常は月4本程度のライブを増やし、ライブの中で両団体の活動を記したパンフレットを配布するほか、チャリティーオークションも計画。同店のチーズケーキの売り上げの3%をふたつの団体に寄付する。両団体販売のグッズも店内に置いて活動を応援する。
 政人さんは「たった一人でもいい。『骨髄バンク』『メイク・ア・ウイッシュ』に興味を持ってもらえれば成功です。音楽を通じ関心をもってもらえれば、娘も喜ぶと思います」と話している。
 3月18日(木)午後7時半からは関西フォークの重鎮、中川五郎さんのライブなどがある。詳細は同カフェ(073・428・3210)。

写真=「娘の気持ちを生かしたい」と貴志政人さん、和子さん

ニュース和歌山2010年3月6日号掲載