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| 街を歩けば、誰もが知っている有名な場所だけではなく、街のスキマにありながらキラキラと輝く処に出会います。そして其処には、かならず素敵な物語が存在しています。和歌山生まれの建築家(東京生活35年)の広谷純弘が、そんな東京の街のスキマを紹介します。 |
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アート+イタリアン
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さて、本日のスキマは、黒塀と石畳の粋な街・神楽坂の「artdish(アーディッシュ)」です。神楽坂といえば花柳界の街ですが、最近は新しいステキなお店が増えているんです。そんなお店の一軒が、この「artdish(アーディッシュ)」。なんとアートギャラリーとイタリアンレストランの2つが一つになった、ユニークなお 店です。道に面したギャラリーは大きなガラス張りでアートのショーケース(写真左下)のよう。イタリアンレストランはちょっと奥まった静かなスペース(同上)。ギャラリーとレストランの着かず離れずの位置関係がいい雰囲気です。さて、ギャラリーとレストランの合体って、ありそうであまりないと思いますが、どうしてこういうお店になったんでしょうか。オーナーの沢渡麻知(さわたり まち)さんに聞いてみると、「私はK2(ケイツー)というデザイン事務所で、ギャラリースペースを担当させていただいたのが自分の中でずーと続いていて、気が付いたら自分のギャラリーをつくってし まったという感じですね」。K2といえばデザイン界の名門。そこでギャラリー担当とは、ただ者ではありませんね。「それで、アートになじみのない人でも気楽に入れるようにと、飲食スペースを一緒につくったんです。私自身も楽しめるし」沢渡さんは控えめにおっしゃいますが、ここのお料理は素材の良さを上手に生かした個性的なアートみたいですよ。「長谷川さんの完熟ジャンボマッシュルーム“ポットベラ”のローストにポーチドエッグ添え」(写真下)、「手摘みベビーリーフと鴨胸肉ローストのサラダ」、「塩漬け豚バラ肉の赤ワイン煮」等々……ね、ぐっと来るでしょう。 「どんな事でも結局は人の繋がりだと思います。アートでもお料理でも興味を持って立ち寄ってくれて、新しい出会いが生まれる場所になるとステキなんですけど」。今度の出張か旅行の予定にアートとご馳走と新しい出会いを。
◇ ◇ 広谷純弘(ひろたによしひろ) 建築家、1956年和歌山市生まれ。住宅から公共建築、アートワークまで幅広く活動。グッドデザイン賞・公共建築賞等を受賞。 artdish(アーディッシュ)
※ニュース和歌山2010年3月20日号掲載 |
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