地域に元気を吹き込む活動に取り組む方々の声をテーマごとに掲載
   
(1)
地域の宝 生かしたい
山田創代表(37)
2006年6月7日
(2)
心のつながり 地域に
折田節文代表(66)
6月14日
(3)
親子で触れあえる機会を
創始者・山崎七一(68)
6月21日
(4)
心も街も豊かに
薦池紗い子代表(64)
6月28日
(5)
“強制”でなく“共生”
村崎隆志さん(41)
7月5日
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(1)地域の宝 生かしたい

グリーンクラブ 山田創代表(37)


-----------活動のきっかけは?
 宮地区をよく散歩していて、日前宮の森と用水路、学校のある環境が素晴らしいと感じました。この地域の宝を生かし今以上に良い環境を作りたいと思い立ちました。私は県外から引っ越して来たのですが、せっかくなので地元に貢献できればと始めました。
-----------昨年から始められたとのことですが?
 昨春に呼びかけスタートしましたが、賛同して集まった皆さんのおかげで活動が軌道に乗りました。メンバーは15人位です。週末に日進中に集まり花を植えたり、用水路の掃除などをしています。昨年は、県の援助を得て、宮街道と日進中にプランターを並べて葉牡丹やサファニヤを植えたり、太陽電池の照明を付けたりと雰囲気づくりに努めました。
-----------印象に残る活動は?
 昨夏に日進中の水路沿いにひまわりを100本植えて咲かせました。周辺が華やかになり、生徒も地域の方も喜んでくれました。学校からも道具や倉庫を貸して下さったりと、全面的に協力を頂けるようになり感謝しています。冬にはPTAの方々と校内にチューリップ3000本を植え、自治会の協力も得られるようになりました。
-----------学校を地域のガーデニング拠点にとの発想があるそうですが?
 学校は敷地や設備があり、園芸の場としてみても魅力的です。今は学校と相談し、校内外の花や木に景観的なまとまりを持たせられたらと考えています。造園家の方もアドバイザーとして助言を下さいます。園芸に関心のある地域の方も参加して頂き、生徒と共に腕を振るって活動できれば嬉しいですね。お互いの関係も深まり、不審者への目も備えられ、本当の意味で開かれた学校づくりにつながると思います。
-----------まちづくりに取り組んでみてどうですか?
 取り組み始めて、逆に交通安全や掃除など、いろんな面で地域活動に取り組んでいる方が見えるようになりました。それぞれ個々で頑張っている方たちの力を上手くリンクさせていければ、もっと町が生き生きとする気がしますね。

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(2)心のつながり 地域に

オープンガーデンわかやま 折田節文代表(66)


-------オープンガーデンはどういった活動ですか?
 個人の庭を公開し、自分なりに育てた花をみなさんに見てもらいながら交流を広げていく取り組みです。イギリスが発祥です。決して庭自慢ではなく、個性と創意工夫の花づくりを見てもらいたい。同じ花を育てても、その人、その家族の個性が出ます。それを、自分の花づくりに生かしてもらい、花でまちを生き生きさせてもらえればうれしい。
-------活動を始めて4年ですが、どれくらいの人が訪れますか?
 1年目はのべ1500人、昨年は4000人、年々増えていますね。今年、我が家は5月6、7日に公開しましたが、6日だけで300人を超えました。最初のころは花を見て「なんという花ですか」という質問くらいでしたが、最近は育て方や病気、害虫などについて細かな質問をされる人が多くなり、熱心にメモを取る方もいます。昨年、挿し木の仕方について教えた人が今年も来てくれ、「おかげさまで花が咲きました」と写真を見せてくれました。花の輪が広がっているのを感じます。
-------ほかにどういった活動をしていますか?
 会員は70人。公開は毎年春に行っており、今年、庭を公開したのが27軒でした。毎月の例会で花づくりを学習したり、県外のオープンガーデンを見学したりしています。また、子どもたちに花の心、やさしさを知ってもらい、人間性を育むことにつながればと、親子や高校生を対象にミニチュアガーデン教室などを開いています。花のある暮らしを楽しみ、学びの場として交流を深め、輪を広げる、そんな集まりにしたいと考えています。
-------花が街にもたらしてくれるものは?
 花を見て怒る人はいませんし、美しい街並みを作ることにも貢献できます。花を介して会話が生まれ、初めて会った人でも前から知っているような心のつながりができ、地域にも目が届く。1つの点がいくつにも広がって、花づくりだけに終わらず、地域がより身近になるのが1番の楽しみです。

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(3)親子で触れあえる機会を

海南BS会 創始者・山崎七一(68)


-------BSはどんな意味ですか?
 「ビューティフル・サポート」の略で、美しいまちづくりを支援したいとの気持ちを込めました。活動はビニールハウスを借りて花の苗を育てること。1回あたり6〜8千株。2、3カ月で育ちますので、夏場を除いて年間2万〜2万5千株になります。苗は、海南市内の幼稚園や小中学校、公園など約50カ所に分けています。
-------活動を始めたのは?
 野上電鉄の線路跡に1999年7月、健康ロードが完成。重根駅跡に重根広場が整備されたのを機会に、地元の宮橋自治会が掃除を始めました。それでも汚されたので、妻と「花を植えよう」と動き出したのが10月ごろ。翌春に30人ぐらいに増えました。ただ、費用がかさむので海南市に相談したところ、2001年4月に緑と花推進連絡協議会が設置され、タネなどの補助を受けられることになりました。BS会は花を植えたメンバーを中心に結成しました。
-------モットーは何ですか?
 決して無理をしないこと。やりたいときにして、やりたくなければしなくていいんです。ですが、みんな熱心です。ただ、生きてるものが相手ですから、熱心さだけでは上手くいかない。水やりにしても、ある人はたくさん、ある人は少しだけでは、育ちにバラツキがでます。育苗のプロといかなくても、みんなが「苗のことなら任せて」と言えるよう、農業大学や農業試験場で勉強したりします。
-------地域とはどんなかかわりを?
 毎年9月第1土曜に、小中学生と一緒に鉢上げをします。1センチほどに育った苗をポットに植え替える作業で、子どもたち30人ぐらいと保護者、先生、BS会の計7〜80人が参加。3時間ぐらい、ワイワイ話しながら作業をします。子どもたちと触れあう良い機会で、地域づくりの元になります。
-------会の方向性は?
 若い人、特に小中学生のお母さんに参加してもらうことが大切。家庭で親子一緒に花を植える機会はそう多くないのが現状です。会で花づくりに触れ、家庭でも花を植え育てて欲しい。花は決して悪いことを人間に教えませんから。

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(4)心も街も豊かに

日本ハンギングバスケット協会県支部 薦池紗い子代表(64)


-------ハンギングバスケットとは何ですか?
 壁や柱に掛けて、花を植えて楽しめるバスケットのことです。立体的なガーデニングをできることが特徴です。イギリスが発祥で、日本ハンギングバスケット協会も英国王立園芸協会日本支部に所属しています。
-------マスターという資格があると聞きましたが。
 日本支部が実施する筆記と実技の試験を乗り越えてハンギングバスケットマスターの資格を取得します。マスターは日本協会に所属し、全国で1700人ほどが活躍しています。目指すのは協会の会則にある「花と緑のある豊かな暮らしの実現」。公共施設や公園の花の管理にかかわっている人も多くいますね。
-------和歌山ではどのような活動をしていますか?
 昨年(2005年)1月に県支部ができ、現在14人のマスターが所属しています。コンテストに参加したり、体験教室を開いています。私は花だけではなく、全体の空間づくりが大切だと考えます。限られた空間を生かすポイントとして、ハンギングバスケットが有効だと思います。教室では飾り付けだけではなく、色合いや小物まで全体の空間づくりの大切さも学んでもらい、植え始めからメンテナンスまで幅広く指導しています。マスターが持つ知識やスキルを地域へ還元していきたいですね。
-------活動を通じ地域にどのようにかかわっていますか?
 体験教室などに参加していただき、一つでも花が街に広がれば、道行く人たちの心を癒し、活力を与えることができると思います。花づくりは人づくりです。花を育てると愛情、根気、心遣いが芽生え、育てる人の心も育ちます。一人でも多くの人に参加していただき、心も街も豊かにしたいですね。
-------今後、どのような活動をしていきたいと考えていますか?
 街の美化、緑化活動に積極的にかかわっていきたいと思います。ハンギングバスケットは目の高さにあるので、目につきやすく様々な角度から花を楽しむことができます。花づくりの魅力を知っていただき、街中を一緒に飾っていきたいですね。

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(5)“強制でなく共生

教育の場で実践 村崎隆志さん(41)


--------花とのかかわりは。
 92年、和歌山工業高校繊維工学科で教師をしていた時です。授業で天然繊維について教えるんですが、教科書やサンプルでしか見られないので、実際に栽培してみようと校内に綿花を植えました。最初は一人で育てていたのですが、見ていた生徒が一人、また一人と手伝うようになりました。
--------その後は。
 96年に和歌山高校へ移りました。その夏、雑草が茂り、ゴミが散乱する花壇を見て、何気なく「花でも植えるか」と言ったところ、生徒3人が協力してくれました。花壇は70メートルあり、「2、3年後に花が咲けば」と思ってましたが、高校生のパワーはすごい。秋には整備が終わり、翌春にチューリップが咲きました。生徒、教員と輪が広がり、99年から育友会も加わりました。高校生は親たちと話したがらない年頃ですが、作業しながらよもやま話に“花が咲く”ことも。03年からは毎春、「チューリップフェスタ」と題して花壇を一般公開しています。
--------その後、異動した県立図書館文化情報センターほかの主催で、04年、05年と「フラワーフォーラム」を開きました。
 県内に点在するグループ個々のベクトルの共通する部分を重ねることができればと呼びかけ、1回目は5団体、2回目は7団体が参加しました。各会代表に活動の継続性や課題について語ってもらいました。フォーラムを機にグループ間で情報交換したり、視察に行ったりと交流が生まれています。
--------花づくりは活動が長続きしない例が多いそうですが。
 最近感じるのが、一人でできることはみんなで、みんながしないことは自分一人でするということ。一人でできることは一人でした方が早いんですが、遠回りでも喧喧諤諤(けんけんがくがく)しながらすることで広がりが出て、みんなでやってるんだとの雰囲気が作れる。一人のスーパーマンがしている活動は長続きしません。“強制”でなく仲間と“共生”することで、無理なく活動が継続できる。結果、振り返ると花づくりがまちづくりに貢献していた。そんなものではないでしょうか。