砂糖の工芸、シュガークラフトの出来栄えを競う「日本シュガーアートコンペティション」が11月12日と13日、名古屋市で開かれ、和歌山市楠見中の教室ル・シュクリエで学ぶ3人と指導する鎌田千香子さんが入賞した。

▲左から鎌田さん、孫の愛奈ちゃん、甲斐さん、濵詰さん、林さん

 日本シュガーアート協会が毎年開く全国コンテスト。11部門あり、高校生以上24歳以下が対象の学生部門では、近畿大学附属和歌山高校1年、濵詰花梨(かりん)さんの「In The Forest」が最優秀賞に選ばれた。森の中で楽器を演奏する動物たち、そして長年習っている華道で愛着のある花々を丁寧に作り上げた。「ずっと作りた

いと思っていた動物たちをテーマにした作品。お気に入りはキツネとネズミです」

▲ヴァイオリンの弦まで細かく製作された濵詰さんの作品

 小中学生部門最優秀賞は和歌山大学附属小学校6年、林優花さんの「個性豊かな夏祭り」。たこ焼き屋のおじさんが着ているたこの絵入りのエプロン、金魚すくいを楽しむ女の子の首の角度など細部にまでこだわった。「最優秀賞と聞き、次の日、友だちに『どうしたの?』と言われるぐらいテンションが上がりました」とにっこり。

 同部門では楠見中学校3年の甲斐澪さんが「淡色の天使」で3位に当たる佳作に。「自信があるのは天使の羽根。2ヵ月かけて小さい羽を1枚ずつ砂糖で作り、それを組み合わせました」

 教室を主宰する鎌田さんの「1st Birthday」は、ウエディングケーキ、フラワーなど主要5部門の作品から選ばれる準グランプリと愛知県洋菓子協会会長賞に輝いた。クマのぬいぐるみの材料となるフェルトや綿、革などの素材を砂糖で本物そっくりに仕上げた。「1歳になる孫、愛奈のために作り受賞できたので、喜びもひとしお」と笑顔を見せている。

(ニュース和歌山/2017年11月25日更新)