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 海南市と紀美野町を自転車で巡り、観光地で撮った写真を投稿する「サイクルフォトラリー」を、県海草振興局が3月6日(日)まで行っている。自転車愛好家にエリア全体の魅力を知ってもらうのがねらい。海草振興局企画産業課は「交通量が少なく、ゆるやかで走りやすい道が多い。点在するカフェや山と川の移り変わる景色をゆっくり堪能して」と呼びかける。

 サイクリングブームを受け、海草振興局は昨年度、自転車を止めるスタンドやベンチ、簡単な修理道具を設けたサイクルステーションを海南市に10ヵ所、紀美野町に19ヵ所開設した。さらに、おすすめコースを記したロードマップを作成するなど、サイクリング客の誘致に取り組む。

 フォトラリーは指定の観光地や飲食店などを巡り、自分の自転車を入れて撮影した写真を送る。1ヵ所1枚で、投稿の多い順に40人が農産物の加工品や地場産品をもらえる。投稿した写真の一部は海草振興局のフェイスブック(インターネット上の交流サイト)ページで公開する。

 スポットは、ジェラート店のキミノーカ、パン店のドーシェルなど飲食店のほか、野上八幡宮やマリーナシティのムーンブリッジなど70ヵ所。中には、海南市孟子にかかる吊り橋の加伊多橋、国道370号沿いに立つ木彫りの熊、黒沢峠の小島茂商店とあまり知られていない場所もある。

 12月の開始から既に50人が挑戦しており、同課は「全てのスポットを制覇した人もいます。『今まで知らなかった穴場を見つけられる』と好評です」。

 詳細は「かいなん・きみのサイクルフォトラリー」HP。

写真=参加者が投稿した黒沢峠の小島茂商店

(ニュース和歌山2016年1月30日号掲載)