16021303_newspaper

 新聞記者の仕事を学ぶ授業が1月29日、紀の川市南中の池田小学校で開かれ、本紙の林祐司記者が教壇に立ちました。情報産業や情報化社会を知る社会科の授業の一環で、企画した5年A組の矢野朋希教諭は「働いている人から直接話を聞き、新聞に込められた思いにふれることができました。新聞記者という仕事や、働くこと自体の意義について子どもたちが考える機会になりました」と喜んでいました。

 新聞ができるまでの過程を教科書で学び、印刷工場を見学してきた5年生46人が受講。林記者はまず、地方新聞の特徴や記者の仕事について紹介し、子どもたちの質問に答えていきました。「どうやってネタを集めていますか」との問いには、「人とのつながりを大切にし、公民館などにあるチラシをチェックしています」と答え、「原稿を書く際に気をつけていることは」には、「情報があいまいな場合があるので自分で確かめています」と説明しました。

 最後に、「インターネットなど情報を入手する方法は増えましたが、その情報は本当に正しいのかを疑う目が必要です。新聞は記者が事実かどうか確かめているので、より確かな情報が載っています」と新聞の特長を強調。さらに「目の前に見えている事実をそのまま受け止めず、その背景に何があるのかを考えることが大事です」と訴えました。

 冨松時人(とまつときと)くんは「文章が一番大事だと思っていましたが、写真の大切さも知りました」と驚いた様子。木本千絢(ちひろ)さんは「印象に残ったのは、記事の要点や写真を1人で考えなければいけないこと。情熱がいる仕事だと思い、いいなと思いました」と目を輝かせていました。

写真=児童らに新聞と仕事について語る林記者

(ニュース和歌山2016年2月13日号掲載)