各小学校で地域の人を〝先生〟として招き、授業が開かれています。湊小学校(和歌山市湊)では水墨画の描き方を、浜宮小学校(同市内原)では消防団の消火活動について教わりました。

水墨画 〜 湊小5・6年

16021304_suiboku   湊小学校で2月8日、水墨画教室が行われた。5、6年生49人が県水墨画協会の小川華瓣(かよ)会長の手ほどきを受け、個性にじむ作品を描いた。

 2014年、市文化賞を受賞した小川さんが同小に120号の大作「霧の籬(まがき)」を寄贈したのに合わせて開かれた。最初に小川会長が「何をどんな風にでもいい。思い切り楽しんで」とアドバイス。児童たちは墨をすった後、机の上に用意した大根やバナナ、にんじんを眺めながら筆を手にとった。

 墨をたっぷりつけて大胆に筆を半紙に置く子、細い線をふるえるように走らせる子と様々。5年1組の福井遼介くんは最初、バナナを描いていたが、点々をつけると、ヘチマそっくりに。ヘチマとして描き上げると、先生や地域の人から絶賛された。福井くんは「ちょっと難しかったですが、みんなにほめてもらえてうれしかった」とにっこり。6年1組の相坂遥奈さんは細い線で丁寧に大根の葉っぱを描き、墨で薄く色をつけた。「普通の絵より、上手下手を気にしないで描けるのが良く、楽しかった」

 後半になると、みんなの筆はより自由に。龍、友達の顔、ドラえもん…。中には少ないタッチで竹を味わい深く描いた〝技あり〟の児童もいた。小川会長は「筆や墨は字を書くものと思って最初は遠慮がちですが、20分もすると、子どもたちは自分流に楽しんでくれます。大人になって今日のことを思い出し、水墨画に親しんでほしい」と望んでいた。

写真=小川会長からアドバイスをもらい描いた

消防団 〜 浜宮小4年

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 浜宮小学校の4年生72人が2月5日、消防団の仕事を体験した。同市消防団名草分団毛見班の団員4人からホースの準備の仕方や放水方法を学んだ。

 小さくサイレンを鳴らしながら運動場に消防車が登場すると、児童から「かっこいい〜」「わぁー!」と歓声が上がった。毎年4年生が消防団から防火活動について教わる社会科の授業。運動場の松の木が燃えている想定で、プールの水を吸い上げ、消火体験をした。

 団員が20㍍のホースを取り出し、轟音(ごうおん)を響かせながら勢いよく放水。続いて、防火衣や消防用のヘルメットを着用し、1人ずつ放水を体験した(写真)。

 質問タイムでは、児童からの「早く現場に着くために、どんな工夫をしていますか?」の問いかけに、団員は「いつでもすぐ出動できるように防火服を玄関に準備しておき、普段から消防車の点検をしています」と丁寧に答えた。最後に橋爪伸幸班長は「火災報知器はあるか、火事になったらどこへ逃げるかを家に帰って家族で話し合ってほしい。火事にならないように日ごろから注意することを胸に刻んで」と呼びかけた。

 1組の藤井凜太郎くんは「ホースがとても重かった。水を出すまで準備するだけでも大変だと思いました」。3組の朝井誉さんは「ヘルメットをかぶると、銀色のカバーで耳が隠れるので何も聞こえませんでした。火事は危ないから気をつけないと」と話していた。

(ニュース和歌山2016年2月13日号掲載)