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 桃の花の美しい季節、紀の川市桃山町最上の桃源郷運動公園周辺で4月3日(日)に開かれる桃源郷ハーフマラソン。一緒にランナーをサポートし、大会を盛り上げようと、同市の道本和枝さんが中心となり、私設の給水所「エイド」を運営する仲間を募っている。道本さんは「おもてなしの気持ちを込めて、ランナー、スタッフ、応援者、みんなが楽しめる大会に」と張り切っている。

 エイドはエイドステーションの略で、マラソンなど長距離レースの際、競技者がコースの途中で水分や栄養補給を行う場所。主催者が設置するほか、大きな大会では市民有志による私設エイドがある。オリオンビールやサーターアンダギーなどを配る沖縄のNAHAマラソンや、地元名物のスイーツを提供する福知山マラソンなど、地元全体で盛り上げ、エンターテイメント性を楽しみに出場する人は少なくない。

 全国のマラソン大会に参加し、桃源郷ハーフマラソンも初回から出場する道本さん。「1000人以上が走るのに、給水所が片道1ヵ所しかなく、沿道からの応援も寂しい」と2012年に1人でエイドを立ち上げ、毎年設置。昨年は当日の運営をランナー仲間35人が手伝った。

 今年はスタートから5㌔とゴールまで5㌔の地点にある喫茶桃園向かいにテントを設置する。みかんやあら川の桃ジュースなど和歌山名物に加え、「あと一息のとき、炭酸が一口飲みたい」との声を受け、コーラやノンアルコールビールを用意。ノリのいい音楽を流し、沿道では看板やメガホンを持って全力で声援を贈る。

 約1000人分の飲み物やコップなどの費用は持ち出しと寄付で担う。道本さんは「この大会だけでなく、私設エイドの取り組みが広がり、もっとマラソン大会が盛り上がれば」と期待する。

 協力希望者はメール(hazuchang@yahoo.co.jp)。寄付も受け付ける。詳細はフェイスブック
「一緒にサポートしませんか」とメンバー

写真=「私設エイドを作ってみよう」。

(ニュース和歌山2016年3月5日号掲載)