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 創立140周年をむかえた和歌山市北中島の宮前小学校で1日、空から記念写真を撮影した。児童690人が〝140〟と、校章を人文字でつくった。6年5組の木下小梅さんは「一発勝負で緊張した。全校児童で力を合わせて楽しかった」と笑顔を見せていた。

 1876年(明治9年)に前身となる手平小学校が同市手平の光福寺に創立。明治時代に周辺の杭ノ瀬小学校や小雑賀小学校などと合併し、宮前第一尋常小学校に改称した。この後、尋常高等小学校、国民学校と名前を変え、1947年に宮前小学校になった。

 緑、黄緑、オレンジ色のエプロンを着た児童らは、運動場に引かれた白線に沿って並んだ。約20分かけて文字をつくり、撮影に臨んだ。プロペラ機が飛んでくると歓声を上げ、カラーエプロンをプロペラ機の角度に合わせて空に向けた。6年5組の名原春希くんは「文字の端を担当したので少し難しかった。できあがりが楽しみです」。

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 伊勢真朝美(まさみ)教頭は「140年の長い歴史と伝統が今日まで続いている。航空写真で記録を刻み、次へステップしたい」と語っていた。

(ニュース和歌山2016年3月12日号掲載)