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 〝1日書店主〟おすすめの本を詰め込んだ箱が並ぶフリーマーケット型のイベント「よろずまち一箱古本市」が3月27日(日)、和歌山市万町のPLUG前で開かれる。実行委の三木早也佳さんは「不要な本ではなく、『手放したくないけど皆に読んでもらいたい本』を、次の人に手渡して行き先を見届けます。本を通じた一対一のコミュニケーションを楽しんで」と呼びかける。

 一箱古本市は2005年、東京の不忍ブックストリートで始まり、全国に広まっている。三木さんは工務店で働くかたわら、全国のイベントに参加。2015年5月、京都の古本市に出店したのをきっかけに、和歌山でもと9月に初開催した。11月からは、PLUG内に開設したミニ書店の選書を担当する。

 今回は書店員やブックカフェオーナーといったプロや、県内はじめ大阪、京都、兵庫から訪れる約20組が、思いを込めて選んだ本を箱に詰める。

 書籍、絵本、雑誌と内容は自由で、「怖い本」「昭和レトロ」とテーマを持たせた箱や、手作りのPOP、ブックカバーを作る店も。限られたスペースの中で個性がギュッと際立つのが面白さだ。

 三木さんは「四国の古本市で知り合った人が出店してくれたり、前回来てくれたお客さんが売り手になったりと、つながりができて面白いですね。箱の中には本と相性のいいレターセットなどの雑貨やCDも並びますよ」とにっこり。

 午前11時~午後4時。雨天時はPLUGで実施。実行委(book.462machi@gmail.com)。

写真=昨秋に万町で初めて開いた一箱古本市

(ニュース和歌山2016年3月19日号掲載)