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 和歌山市のダンサー、NOBBYさんが、3月6日にフランスで開かれた世界最大級のストリートダンスバトル大会「JUSTE・DEBOUT(ジュストゥ・ドゥブ)」のロッキング部門で世界一に輝いた。5回目の挑戦で手にした栄冠に、NOBBYさんは「トップダンサーとして和歌山にいながら輝けることを次世代に伝えたい」と力を込める。

 NOBBYさんはストリートダンスの普及に努め、2013年度に県文化奨励賞を受賞。ぶらくり丁にスタジオ「HOMIES」を開設し指導に当たるかたわら、現役ダンサーとして各地のステージに立つ。

 同大会は14ヵ国で予選が開かれ、約4000人が出場。NOBBYさんは11年からチャレンジし、13年、14年はパリでの本大会に進んだが、ベスト4止まりだった。

 今回は大阪のダンサー、MASATOさんとペアを組んで本大会2日前にパリでの予選に挑み、出場権を獲得。当日はフランス最大の屋内競技場、アコーホテルズアリーナで15000人を前に熱演し、決勝は韓国チームと対戦した。

 「2on2」と呼ばれる試合形式で、DJが即興で流す音楽に合わせ、オリジナルの動きや観客を盛り上げる技、ステップなどを自由に盛り込み、1人2回ずつ見せ合った。

 活発な動きをつなぎ合わせる韓国勢に対し、振りを出すタイミング、足腰から始める自己流の動き、息の合ったダンスが評価され、優勝を果たした。「ロッキングはロボットやアニメのようなコミカルな動きが持ち味で、特にヨーロッパでは分かりやすいものを求められるが、ナチュラルな自分のスタイルを表現した」とNOBBYさん。

 4月4日(月)には今大会と並んで「世界3大ストリートダンス大会」に数えられるアメリカ・ロサンゼルスの大会「KOD」にMASATOさんと挑む。NOBBYさんは「世界一は目指そうと思うのでなく、表現を追求し続けた結果。15歳からダンスを始め、続けることの大切さを実感している。これからも現役にこだわり進化したい」と気合いを入れる。

写真=優勝したNOBBYさん(左)とMASATOさん

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 HOMIES6周年イベント…4月17日(日)午前11時~午後6時、和歌山市梅原のノーリツアリーナ。400人のダンスステージや音楽ライブ、マーケットなど。無料。HOMIES(073・460・0036)。

(ニュース和歌山2016年4月2日号掲載)