和歌山市は4月1日、分別収集していたプラスチック製容器包装を、一般ゴミとしての収集に転換した。これまではプランター、コンテナなどの製品や化学原料に再生したり、燃料として活用したりしていたが、収集と中間処理に年間約1億円かかること、昨年9月に青岸エネルギーセンターを改良、ゴミの焼却による発電効率が上がったことで変更に踏み切った。

 プラスチックの分別収集は、2004年にスタート。プラマークのある容器や包装を年間約2500㌧収集してきた。ただし、おもちゃ、ボールペン、CDなど分別対象外の製品、中身の入ったソースやケチャップの容器も混じっており、手作業で分別する必要があった。さらに一般ゴミ焼却時は、プラスチックが少ないため火力が弱くなり、灯油を足さねばならないことも多かった。

 市は同センターの発電能力向上、リサイクルも焼却も二酸化炭素排出量に差がないことから、プラスチックの分別収集終了を決定。ゴミ発電に力を入れることにした。市一般廃棄物課は「プラも燃やすことで、年間の発電量は200万㌔ワット時。これは600世帯の電力消費量に相当します」と説明している。

 なお、再生しやすい白色トレーは、スーパーなどでの回収を勧め、紙、布、缶、ビン、ペットボトルの分別は継続する。

(ニュース和歌山2016年4月9日号掲載)