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 和歌山大学国際教育研究センター(和歌山市栄谷)は、留学生向けの授業で使う浴衣や着物を募っている。山田佳古(けいこ)特任助教は「様々な国の民族衣装の中でも外国人にとって日本の着物へのあこがれは特に強い。留学生は日本文化を世界に広める大きな力になる。不要になった和服を活用させてもらいたい」と協力を呼びかける。

 中国を中心に151人の留学生が在籍する和大。かつて語学の修得を目的に来日する学生が大半だったが、近年は語学よりも日本文化を学ぼうとする学生が増え、昨年度、新たに体験型学習を多く盛り込んだ授業「日本文化入門」を開講した。

 授業では、茶道、華道、書道、着付けなどを実際に体験しながら日本文化への理解を深める。昨年度は和菓子作りや尺八演奏などを実施。着付けの授業では着物が足りず、全員着ることができなかった。「着物は歩き方や手の動きなど日本文化を体験する際の細かな所作まで考えられて作られています。そういった洋服では学べないところまで学べるようにしたい」と山田特任助教。

 裄(ゆき)が女性は68㌢以上、男性は74㌢以上の大きなサイズの着物や浴衣、帯締め、足袋といった小物なども歓迎。同センター(073・457・7527)。

写真=日本文化を学ぶ留学生が着物を着る

(ニュース和歌山2016年4月13日号掲載)