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 黒いハット、ひげ、メガネをトレードマークに、子どもたちと協力して即興で巨大な絵を描く岩出市のたるいのりかずさん(写真)が5月22日(日)、同市畑毛の酒のねごろっくで開かれるイベント「福市」で、ジャズオーケストラの生演奏とともにライブペイントを行う。「遊び心を忘れず、落書きのベテランのつもりで描いています。子どもたちに真っ白な中で自由に描ける楽しみを見つけてほしい」と瞳を輝かせる。

 2013年から仕事のかたわら本格的に制作活動を始め、手作り市などに出展する。古いジャズやロックのレコードジャケットからイメージを膨らませ、英字をちりばめたり、レトロなシャツの柄のような模様を描いたり、独特の作風を鮮やかな色遣いで表現する。

 2014年春、県植物公園緑花センターでのイベントを皮切りに、子どもとのライブペイントを行い、多い時は80人が参加する。子どもたちははけや手足で色を塗るなど自由に楽しみながら、たるいさんが1枚の巨大な絵に仕上げる。

 今回はこれまでで一番大きい幅10㍍、高さ2㍍の壁面に挑戦。午前10時から午後3時まで制作し、正午から1時間は、約20人で編成するビッグバンド「スーパーグルーバージャズオーケストラ」が彩りを添える。「ノリのいいジャズは子どもたちもノッてくるし、即興性がある音楽は、どうなるか分からない子どもたちの絵に合います」

 4月にはぶらくり丁にオープンした野菜スイーツ店almoのシャッターの絵を手がけ、今秋は和歌山市内で初の個展を控える。「目玉がついているキャラクターや、ちょっとヘンな絵を並べ、大人も子どもも喜んでくれるような展覧会にしたい」。カラフルでユニークなたるいワールドに誘ってくれそうだ。

 福市は午前10時~午後4時。手作り雑貨のマーケットなど。ペイント参加費800円。詳細はフェイスブック「絵描きたるいのりかず」

(ニュース和歌山2016年5月14日号掲載)