16060411_kudou 恒例の「紀の国KOボクシング」が6月26日(日)午後零時半、和歌山市手平のビッグウエーブで開かれる。プロ選手による9試合を予定しており、地元クラトキジム(同市園部)からもベテランの工藤勝人選手(34)ら5人がリングに上がる。

 セミファイナルで北川孝明選手(黒潮、高知)と戦う工藤選手は北海道出身。28歳の時、仕事で和歌山に来てからボクシングを始めた。29歳でプロテストに合格したものの、最初の2戦は敗戦。さらにその後、練習中の大けがで生死の境をさまよった。「その経験があったから決心がついた。『死ぬ気でやるんだ』と思いましたね」

 復帰後は4戦4勝で、うち3勝はKO勝利。原田哲也会長は「前回の試合も右ストレートでの1ラウンドKO。パンチ力はある」とその実力に太鼓判を押す。工藤選手は「自分ぐらいの年齢でも頑張れば何でもやれる。見てくれた方には、何か始めるのに早い、遅いはないんだということが伝われば」と練習に熱を込める。

 このほかのクラトキ勢は、脇田洸一選手(26)が5戦目、座間裕示選手(26)、山本誉人選手(20)、福本快人選手(18)の3人はデビュー戦に挑む。メーンは日本バンタム級6位の菊地永太選手(真正、兵庫)と深蔵和希(HEIWA、愛知)の一戦。また、特別ゲストとして元世界王者の長谷川穂積選手が来場する。

 リングサイド指定席1万円、1階指定席5000円、1階立ち見3000円(小学生無料)。クラトキジム(073・462・1675)。

写真=5連勝目指しトレーニングに汗を流す工藤選手

(ニュース和歌山2016年6月4日号掲載)