住民同士の交流を深めるふれあい食事会が3日、和歌山市広瀬中の丁の広瀬小学校で開かれた。地区内に住む一人暮らしの高齢者86人を招き、小学3、4年生は手作りのプレゼントを贈り、6年生は合唱と楽器の演奏を披露した。6年1組の田中蒼眞(そうま)くん、津田響己(ひびき)くんは「緊張したけど、楽しかった。いっぱい拍手をくれ、笑顔になってくれた」と喜んでいた。

 子どもと高齢者、住民がふれあう時間をと、同地区社会福祉協議会が12年前に始めた。毎年児童がプレゼントや合唱でもてなし、協議会メンバーや住民らが一人暮らしの高齢者と昼食を共にする160611_hirose

 3日は、6年生29人が『夏は来ぬ』を合唱し、『草競馬』を演奏。3年生29人と4年生21人はビーズやフェルト布、絵で飾ったメモ帳を一人ひとりにプレゼントした。4年1組の青山湖羽(こはね)さん、平石有梨紗さんは「どんな感じにデコレーションしたら喜んでくれるか考えながら作りました。家で使ってほしい」とにっこり。後半は、協議会メンバーらが手品や踊りを上演し、手遊びを交えて皆で合唱した。

 参加した寺井孝子さんは「子どもの演奏が上手でとってもよかったです。プレゼントも毎年大切にとっています」と笑顔を見せていた。濱口昭美協議会会長は「広瀬地区に一人暮らしの高齢者は780人ほど。もっと多くの人に来てもらい、地域で助け合う関係を強めたい」と話していた。

(2016年6月11日号掲載)