16070211_iwasaki 小学校と幼稚園に38年間勤めた和歌山市の岩﨑哲さん(60)が、学級づくりに役立つゲームや手遊びといったレクリエーションを冊子『教師による、教師のための笑顔満開ゲーム』にまとめ、5月に自費出版した。「子どもも教師も楽しみながら学級づくりができる方法を紹介しています。職場や地域での人間関係づくりにも活用できます」と笑顔を見せる。

 小学校教諭を30年務めた後、幼稚園で教頭、園長として働いた岩﨑さん。今春退職し、現在は和歌山大学教育学部の非常勤講師として教べんを執る。大学生のころ、自然体験を通じて子どもを教育するキャンプカウンセラーや、紙芝居とゲームをするサークル活動にかかわる中、レクリエーションの楽しさと出合った。以来、日本レクリエーション協会の指導者資格を取り、学級運営にゲームを取り入れてきた。

 本は、教諭向け冊子『月刊学校教育相談』で2013年10月から2年半連載した内容をまとめた。互いを早く深く知れるクイズを交えた自己紹介や、仲間意識を育てる「いないいないばぁー」をアレンジしたゲーム、友達の良いところを見つけ出し、前向きになれるゲームなど約80種類を、その目的と方法を自身の経験とともに掲載した。

 岩﨑さんは「遊び心を加えると、人生が豊かになります。子どもの心がほぐれ、その子本来の笑顔と良さを引き出せる。クラス運営に悩む先生に手に取ってもらいたい」と願っている。

 B5判、67㌻。500円。和歌山市屏風丁の宮井平安堂、和歌山大学生協で販売。岩﨑さん(073・471・3178)。

(ニュース和歌山2016年7月2日号掲載)