160716_marinba和歌山出身の打楽器奏者、うちやまみちこさんと、山形出身の歌手、あくはらりょうこさんによる「音のゆうびんきょく」が31日(日)午前11時半と午後3時、体験型コンサート「おてがみ」を海南市多田の一灯舎で開く。うちやまさんは「音を聞く、見る、感じる、奏でる、作る、合わせるなど、小さい子から大人まで、様々な音楽体験ができます」と呼びかける。

 うちやまさんは大阪音楽大学で打楽器を専攻し、現在は埼玉在住。打楽器グループに所属するかたわら、3年前から親子向けコンサートを企画する。あくはらさんは愛知県立芸術大学卒業後、オーストリアでオペラを学び、各地でワークショップを開く。

 共に子育て中の2人は「子ども同伴可の演奏会に行ったのに、周囲の理解を得られず肩身が狭かった経験がある」と意気投合。「子どもが騒いだり泣いたりしてもいい、寄り添えるような母親目線の演奏会を」と今年1月に音のゆうびんきょくを結成し、3月に埼玉、4月に神奈川で「おてがみ」を開催した。

 「おてがみ」は0歳児から参加できる。うちやまさんが手紙の差出人「ぼく」、あくはらさんが「音のゆうびんや」にふんし、オリジナルのストーリーに合わせ、『雨に唄えば』『口笛ふきと犬』などを披露。また、森を探検するイメージでリズムを探すコーナーを設け、ボティーパーカッションを会場全体で練習し、最後はみんなでテーマ曲を奏でる。

 うちやまさんは「コンサートの空間に集まったすべての人たちと作る作品。音楽の原点、歌と打楽器で思いをつむぎましょう。きっと、声を合わせリズムにのって動き出してしまいますよ」と張り切っている。

 1000円、小学生以下500円、当日各500円増。希望者はうちやまさん(uchiyama325@gmail.com)。

(2016年7月16日号掲載)