県 観光PRに新切り口

 「木の国」ならぬ「水の国」として和歌山の水辺をPRする観光キャンペーン「水の国、わかやま。」を県が来年末まで実施している。パンフレット(写真)と専用ホームページで発信しており、県観光振興課の戎脇伸晃さんは「水を切り口に和歌山を見ると、県民にあまり知られていない穴場をたくさん発見した。地元に誇れるべき場所があることを見つめ直してほしい」と呼びかけている。

 白浜、熊野、高野山以外の場所にも観光客に訪れてもらうため、海や川、渓谷、温泉と水に焦点を当てた。パンフレットの巻頭は、和歌山の水の圧倒的な美しさにほれ、東京から17年前に移住してきたネイチャー・フォトグラファー、内山りゅうさんの水中写真が飾る。

160824_mizu このほか、クリスタルリバーと呼ばれる迫力ある古座川の滝の拝、有田川や熊野川水系の清流など眺めて楽しむ水辺、ビールや日本酒、パイル織物づくりに水を生かす人々を紹介。紀の川沿いのサイクリング、ボードに立ってパドルをこぐ浜の宮ビーチのサップといった遊びを盛り込んだ。

 来年末まで菓子や飲み物を県内9店でもらえるクーポン付き。県観光振興課、京阪神の主要サービスエリアで配布している。ホームページでは、内山さんが撮った写真のスライドショーと観光PR動画を掲載しており、パンフレットをダウンロードできる。

(ニュース和歌山2016年8月24日号掲載)