名草小 マリーナでヨット体験

161105_yotto 風を受けて故郷の海を感じようと和歌山市紀三井寺の名草小学校6年生62人が10月25日、マリーナシティでヨットの操縦を体験した。鈴木英樹校長は「学校に近い海を五感で味わう貴重な機会。美しい環境やヨットの魅力にふれることができました」と喜んでいた。

 セーリング競技のオリンピック選手などが利用する練習場「ナショナルトレーニングセンター」として国の指定を受けている和歌山マリーナ。県教委は昨年から「和歌山・海プロジェクト」と題した体験会を小中学生向けに開き、自然の素晴らしさや、ヨットの楽しさを伝えている。

 この日使用したのは初心者向けのアクセスディンギーと呼ばれるヨット。まず、子どもたちは1人ずつ和歌山大学ヨット部の学生と乗り、「風に向かって進む時は帆のロープを引いて」とのアドバイスを受け、帆と舵を操作した。操縦法が分かると、次は子どもだけで乗船。風向きを意識しながら、湾内に設けられた2つの目印を回った。

 谷越結衣さんは「乗り降りの時は少し怖かった。大学生が分かりやすく教えてくれて安心できた」、池田賢人くんは「初めは操縦が難しかったけれど慣れると楽しかった。もう一度乗りたい」と声を弾ませていた。

(2016年11月5日号掲載)