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 多様な性について市民が理解を深めるのを目的に、県人権啓発センターは企画展「世界はカラフル」を和歌山市手平のビッグ愛2階で開いている。玉置和聡(かずあき)啓発課長は「最近はテレビでも扱われ広く知られるようになったが、知っているつもりにならず、身近な話題として考える機会にしてほしい」と呼びかける。

 LGBT(性的少数者の総称)をテーマに初企画し、パネル34枚にした。心と体の性自認が一致しない「トランスジェンダー」と、医師の診断を受け、医療行為を必要とする場合がある「性同一性障害」の違いを解説し、性にまつわる用語をアルファベット順に並べて紹介。このほか、国内企業での取り組み、同性カップルを公的にパートナーと認める制度を導入した自治体の情報などをまとめた。
 また、県内行政機関への当事者からの相談件数をはじめ、普及活動に取り組む性的少数者の自助グループ「チーム紀伊水道」のインタビュー記事やコラムと県内での動きも展示。発足のきっかけや、「子どもの教育にかかわる大人に正しい知識を広める必要を感じる」といった当事者の生の声を伝える。

 12月22日(木)まで。午前9時半~午後5時。同センター(073・435・5420)。
写真=国内外の情報をパネルにまとめた

(2016年12月7日号掲載)