161217_marushe 1960年に建てられた木造アパート、希望荘(和歌山市北休賀町)で「KYUKAMACHI MARCHE(きゅうかまちマルシェ)」が23日(金)に開かれる。近くの同市新通にある宿泊施設、ゲストハウスRICO(リコ)主催。宮原崇ジェネラルマネジャーは「新通周辺には趣ある建物やおいしい飲食店がある。このエリア全体のおもしろさを知ってもらうきっかけになれば」と笑顔を見せる。

 昨年12月にオープンしたリコは、空室が目立っていた築48年の共同住宅を一級建築士の宮原さんらが改修したゲストハウス。国内外からの宿泊客を受け入れるほか、ヨガの体験教室や上映会などを開き、新通のにぎわい創出に一役買っている。

 マルシェは、希望荘のオーナーが宮原さんに活用を依頼したのがきっかけ。2階建ての風呂無しアパートで、1階に共同スペース、2階に和室の下宿部屋が並び、古いタイル張りの洗面所や木の廊下が昭和のなごりを伝える。現在、1階の一部は美容院として使われているが、2階の下宿部屋は空室が続いていた。今後、手を加えてシェアハウスにする計画で、マルシェはリコオープン1周年記念として企画した。

 当日は下宿部屋に自家焙煎コーヒーやサンドイッチ、地元野菜の加工品などを売る飲食店9店と雑貨店、本屋などが出る。ヨガ体験や書家による貼り絵ワークショップ、音楽ライブも。午後7時と9時にリコの屋上で上映会を開く。

 おすすめの飲食店を書き込んだ新通の地図も配布。橘麻里マネジャーは「マルシェでご飯を食べ、ワークショップを体験しながら周辺の散策も楽しんで。このまちで1日中ゆっくり過ごしてもらいたい」と呼びかけている。

 午前11時~午後4時半。リコ(073・488・6989)。

(2016年12月17日号掲載)