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 食卓を囲んだ交流会や上映会など様々な催しが開かれてきた和歌山市万町のシェアキッチンPLUG(プラグ)が3月8日(水)、本を通じて人と街をつなぐ「本屋プラグ」として拡張オープンする。店主の三木早也佳さんは「掘り出し物の宝物を探すように、本に出合う楽しさを味わってほしい。多様な世代がふらっと立ち寄れ、地域で長く愛される本屋にしたい」と笑顔を見せる。

 2014年にイベントの貸し会場としてオープンしたプラグ。地域づくりの講演会や共通の趣味を持つ仲間の交流会など年間約150のイベントが開かれ、まちづくりに関心のある若者らが集まる拠点になっている。

 15年秋、店内に500冊ほどの本を置いたところ、通りすがりの人や周辺の住民が来るようになったことから、イベント利用者以外の多様な世代も利用できる場にしようと、本屋の開業を決めた。

 並べるのは、大量出版されるベストセラー本ではなく、スタッフが旅先の書店などで見つけ、愛情をかけて選んだ新本や古本。凝った装丁のパン職人の本や全国の遊具だけを撮ったマニアックな写真集、地方で自主制作された一般には流通していない冊子と、こだわりの2000冊が並ぶ。もう一人の店主、小泉博史さんは「本のセレクトショップのように、来てくれた人に合う本を紹介します。作り手と買い手の距離を近づけ、読書が苦手な人にも本を身近に感じてもらえれば」と語る。

 今後、読書会や編集者を招いたトークイベントなどを企画。3月5日(日)午前11時〜午後4時には、県内外の本好き約20人がお気に入りの書物を販売する「よろずまち一箱古本市」を開く。

 また、「家出商店」と題し、乾物店や駄菓子店といった周辺の商店の品を店主のインタビュー記事とともに定期的に展示するほか、帰省者に向けて最近の地元情報をまとめた小冊子の発行を予定する。小泉さんは「本やイベント、『家出商店』などの企画を通じ、人と人、人と街をつなぐ様々な接点を和歌山につくっていきたい」と描いている。

 正午〜午後8時、月火定休。夜間はイベントスペースを運営。詳細は「本屋プラグ」HP

写真=三木さん(左)と小泉さんが愛情かけて選書した

(ニュース和歌山より。2017年3月4日更新)