和歌山県は旅行ガイドブックを発行する昭文社と協力し、移住促進冊子『ことりっぷ和歌山暮らし』を製作した。女性をターゲットに、移住者が運営するレストランやカフェのランチを中心に紹介。県過疎対策課は「食から和歌山を知り、来てもらうことで、移住につなげたい」と考えている。

 ことりっぷは、働く女性に小旅行を提案するガイドブックで、2008年の創刊以来、1500万部以上を発行。初めて移住をテーマにした。

 和歌山の豊かな自然食材を使ったランチや、素材にこだわったパンと、食を前面に出した。オーナーの和歌山への思いを掲載することで、温かみのある自然暮らしの様子を感じ取ってもらえるよう編集した。

 和歌山県への移住者は10年以降、毎年100人を超え、補助制度を充実させた15年度にはこれらを活用し、223人が移り住んでいる。7割は近畿圏からで、2割ほどしかない首都圏で知名度を上げ、移住者をさらに増やしたい考えだ。

 冊子はA5変形判、16㌻。無料。和歌山市本町のワジマ本町ビルほかで配布。スマートフォン向け電子版は6月16日まで公開。同課(073・441・2930)。

(ニュース和歌山より。2017年4月15日更新)