海南市の民間施設で唯一、未就学の子どもたちだけを受け入れて発達支援を行う、和歌山県指定の児童発達支援事業所「のぞみスター」(同市岡田)。子どもの発達に不安を抱える保護者の相談を受けており、「不安を和らげる助けになりたい」と呼びかけている。

 発達がゆっくりで、言葉の遅れや体の動きが気になる就学前の児童が通う施設で、中村誠代表(35)が、ゆったりとした環境で子どもが過ごせる療育施設をつくろうと昨年末に開設した。

 6歳までが対象で、中でも0~3歳児の支援に力を入れる。「幼いと成長が遅いのか、障害があるのか分からず、保護者もためらうことが多い。そういった方が気楽に相談できる場があればと考えました」と中村さん。また、「もう少し早く支援ができ、子どもが経験を積めていたらと思うことも多い。子育てに寄り添う形で助けになれれば」と語る。

 幼稚園、保育所との併用も積極的に勧めており、「集団と家庭の中間ぐらいでないと培われない力があります。そこで子どもに自信が育ち、集団生活が可能になることもある」。

 6月から臨床発達心理士と通所児童の保護者が一緒に発達を促す視点を考える相談会を始めた。通所には市町村が発行する受給者証が必要で、費用は保護者の収入で異なる。同施設(073・483・6036)。

写真=昨年開設した「のぞみスター」

(ニュース和歌山/2017年7月1日更新)