和歌山城郭調査研究会は会誌『和歌山城郭研究』第16号を6月に発行した。

 特集は、旧の中辺路町、本宮町、大塔村と、上富田町にあり、世界遺産登録された信仰の道に沿って点在する中世城館跡の調査報告。街道の関所を守るため、山城が築かれていたのがこの地域の特徴で、同会は「文献では十分に証明できない中世の街道と、そこにかかわった人々の営みを推定する材料を提供できたと思います」。

 このほか、同会の白石博則代表による「歴史散歩シリーズ 和歌山城下町の周縁を歩く・加太」、ニュース和歌山第1・3土曜号で「ふるさと和歌山城」を連載する水島大二さんが書いた論文「田辺城を知る」などを掲載している。

 B5判、94㌻。1000円。希望者はハガキに住所、氏名、冊数を書き、〒641・0052和歌山市東高松3─6─16、白石博則さんへ。白石さん(073・445・0122、午後8時以降)。和歌山県立博物館ミュージアムショップでも取り扱っている。

(ニュース和歌山/2017年7月29日更新)