飲食店開店を夢見る人たちの最初の一歩を応援しようと、和歌山市十二番丁のコワーキングスペース、ルイーダは日替わりカフェを7月に開設した。主婦や留学生がカレー、焼き菓子、プリンなど曜日ごとに自慢のメニューを提供している。

 インターネット環境が整ったオフィスを共有するコワーキングスペースとして4月にオープンしたルイーダでは、会員登録した若手起業家らが仕事をしながら交流している。その輪をさらに広げようと、施設内のキッチンを活用、日替わりカフェを企画した。

 現在は火曜から土曜に出店者が入れ替わり営業する。水曜に出店するのは主婦の山田江美さんと田辺敦子さん。ケーキ作りが趣味の山田さんがパンの販売を思い立ち、コーヒーの専門資格を持つ友人の田辺さんを誘った。田辺さんは「資格は取ったものの、1人で店を持つのはハードルが高かった。お互い自分のカフェを開く夢に一歩近づきました」。

 土曜は、マレーシア出身の和歌山大学留学生、ムハンマド・ルフィ・アリフさんがカレーを販売。「料理を通じて色んな国や地域の人との国際交流、文化理解の場をつくろうと思った。日本のサービスも学べる。将来はアメリカやカナダでカフェを開きたい」と夢を語る。

 ルイーダを運営するワンデイエステートの南順子さんは「店を持つとなると、経営を考えないといけない。毎月の賃料ではなく、売り上げの30%を頂くので、出店者の負担にならない。ここから夢に向かって羽ばたいてほしい」と望む。

 カフェは午前10時~午後5時。日曜休み。月曜出店者を募集中。同店(073・488・7440)。

写真=南さん(左端)とカフェを開くメンバー

(ニュース和歌山/2017年8月26日更新)