2021年春に和歌山市七番丁の伏虎中学校跡などに開設予定の和歌山県立医科大学薬学部に関し、県と和歌山市、県立医大が8月31日、県庁で連携・協力協定を締結(写真)。県は財政的、技術的協力、市は用地の無償貸与、医大は優れた薬剤師の養成を約束した。

 薬学部は1学年定員100人の6年制で、メーンキャンパスを伏虎中跡に置く。11階建て(地下1階)と5階建ての2棟を建設し、講義室や研究室、動物実験室、体育館、図書室などを整備。医大紀三井寺キャンパスにも5階建ての医薬看共同研究施設を建設する。総事業費は177億円。

 全国に薬学部は74あり、医学部と併設は25大学。岡村吉隆医大理事長は「医学部、看護学部とで、チーム医療に強い薬剤師を育てる」と意気込みを見せると、仁坂吉伸知事、尾花正啓市長とも地域医療の発展とにぎわい創出に期待を寄せた。

(ニュース和歌山/2017年9月9日更新)