和歌山市の文化向上に功績がある個人や団体を表彰する市文化表彰の受賞者が決まった。文化賞に版画家の尾﨑好昭さん(82)、文化功労賞に落語や文学の振興に取り組む恩田雅和さん(68)と箏曲家の西陽子さん(53)、文化奨励賞にヴァイオリニストの寺下真理子さん(35)と地域文化や環境の保全を行うトンガの鼻自然クラブが選ばれた。

 尾﨑さんは1976年に日本板画院展で初入選し、78年に和歌山で「板画の会」結成。現代社会の中で失われてゆく古き良き日本の風景を板画で表し、2012年に日本美術評論家大賞を受賞するなど国内外で評価されている。現在、日本板画院名誉会員。

 文化功労賞の恩田さんは、県内各地で落語会を開き、07年に大阪の天満天神繁昌亭支配人に就任。近代文学にも造詣が深く、有吉佐和子や夏目漱石の作品に親しむ会を主宰する。西さんは様々な楽器や芸術分野との共演を試み、国内外で活躍。地元和歌山で30年以上後進の指導に当たる。

 寺下さんは国内コンクールで受賞を重ね、名立たるオーケストラとも共演。13年にCDデビューし、若手ヴァイオリニストとして期待される。トンガの鼻自然クラブは、雑賀崎地区住民を中心に02年発足。雑賀崎に残る台場遺跡の維持管理、海岸美化に加え、地域に伝わる夕日を見る会を開催している。

写真=尾﨑好昭さん、恩田雅和さん、西陽子さん

(ニュース和歌山/2017年11月22日更新)