和歌山市で防犯パトロールなどボランティア犬として活躍するもか吉とかふぇの2018年カレンダーとスケジュール帳が完成した。売り上げの一部を、保健所で保護されている犬や猫の支援に充てる。飼い主の吉増江梨子さんは「保護されても薬やミルクがもらえず亡くなる子がいます。一頭でも多くの命を救いたい」と願っている。

 学校の動物愛護教室や高齢者施設の慰問などを行うもか吉。活動を支える獣医や愛犬仲間でチームもかを結成し、昨年12月から毎月、同市三葛の「庭のパン屋さん」で、薬の飲ませ方や老犬のケアなどを学ぶワークショップを開いている。

 今年3月には愛犬仲間とチームかふぇを立ち上げ、保健所から子犬を預かる活動を始めた。子犬にミルクをあげ、かふぇが犬や人との接し方、トイレの方法を教える。「生後間もない子犬は2~4時間おきにミルクが必要で、保健所では対応しきれずに死んでしまうことも。対人恐怖症になっている子が多く、譲渡会でうまくいかないため、指導して人に慣らします」と吉増さん。

 チャリティグッズは昨年に続く第2弾。卓上カレンダーは、犬を連れて出かけられるスポットで撮影した2頭の写真を掲載した。スケジュール帳は、「夏はアスファルトの熱さに注意」といった季節ごとの注意点、爪切りや歯磨きの方法などを追加した。

 カレンダーは1000円、スケジュール帳は1500円。庭のパン屋さんかHP(「チームもか チャリティ2018」で検索)で購入可。次回ワークショップは9日(土)午後1時半、同店で。
写真=「助かる命増やしたい」と吉増さん

(ニュース和歌山/2017年12月2日更新)