江戸時代の和歌山城を再現──。和歌山市は、スマートフォンを使って体験するVR(バーチャル・リアリティ)ゴーグルの貸し出しを1月15日に始めた。3月末まで5台を試験的に運用する。和歌山城整備企画課の工藤直士(ただし)さんは「わかやま歴史館で上映している『よみがえる和歌山城』を合わせて見ると当時の状態がより理解できる。臨場感ある江戸時代の光景を楽しんで」と話す。

 和歌山城は、松本城や熊本城など全国9件の史跡などを3D画像にした体験型観光アプリ「ストリート・ミュージアム」に参加している。和歌山城でストリートミュージアムを起動したスマートフォンを入れたVRゴーグルを装着すると、天守閣や表坂、紅葉渓庭園、岡口門など城内10ヵ所のポイントで、音声ガイドとともに当時の建物や景観を再現。西の丸にあった能舞台や迫力ある二の丸御殿といった史跡が眼前によみがえり、今も残る石段などを確認できる。

 貸し出しは歴史館2階で。午前10時〜午後3時。無料。

写真=ゴーグルをのぞくと、アプリ内で再現された江戸時代の和歌山城の画像を見られる

(ニュース和歌山/2018年1月20日更新)