山口小 節分学ぶ授業

 節分を前にした1月25日、和歌山市里の山口小学校1、2年生82人が手作りの恵方巻きを食べ、豆まきした。藤原ゆうこ教頭は「鬼を見て泣き出してしまう子もいますが、すべて終わるとさっぱりとした笑顔。元気に鬼退治もできたよと話してくれました」と語る。

 春の七草や秋の芋掘りなど、季節の食を通じて暦の意味について学ぶ食育の一環。暦の上で季節の変わり目を意味する節分に、豆まきやいわしで鬼退治をすると学んだ後、恵方巻き作りに挑戦し、ソーセージとチーズを白米にのせて巻いた。食べている間はしゃべらず、願い事をするよう教わり、今年の恵方、南南東を向いて、静かにほおばった。

 次に藤原教頭から「自分の心の中に退治したい鬼はいる?」と聞かれると、「忘れん坊鬼!」「朝起きられない鬼!」と回答。夢中になって答える子どもたちの後ろから、青い毛を振り乱しながら金棒を持った鬼が登場すると、児童は豆を投げつけ、追い払った。

 1年の矢島錬くんは、「恵方巻きを食べながら、サッカーが上手になることや、世界平和など6個もお願いしたよ」、2年の根田拓実くんは「おいしくなるように一生懸命巻いた。おうちでも豆まきして鬼をやっつけます」と目を輝かせていた。

写真=南南東に向かって恵方巻きをほおばる

(ニュース和歌山/2018年2月3日更新)