将来の夢について考えようと、和歌山市栄谷の藤戸台小学校5年5組の28人が2月15日、元プロテニス選手の不田涼子さんと交流した。不田さんは「人生でしんどいなと感じたとき、この授業を思い出し、未来の扉を開いてもらいたい」とエールを送った。

 授業は日本サッカー協会が現役プロ選手や、OB、OGを全国の小中学校に派遣し、夢を追う大切さを伝えるプロジェクト「夢先生」の一環。

 まず、体育館で不田さんと児童全員が1人の鬼から逃げて目標地点に集まるゲームをした。ボールを持った人だけ鬼に触れられてもよいルールで、40秒を目標に9回挑戦したが失敗。散り散りに逃げていた子どもたちは「ボールを持った子が足の遅い子の盾になろう」「みんなでボールを触ってみては」と話し合い逃げ切った。

 次に教室で、不田さんからケガやスランプを乗り越えた現役時代についての話を聞き、配られた「夢シート」に自分の夢を書いた。看護師を目指す松並愛実さんは「どんな状況でもあきらめないことが大事だと感じました」、サッカー選手を夢見る森山新太くんは「自分もケガをすることが多いけど、プロも同じと知りました」と振り返っていた。

(ニュース和歌山/2018年3月10日更新)