溝田さん夫妻、井上智草さん


 作風やモチーフにそれぞれの個性が光る孫と祖父母、初の3人展が和歌山市祢宜のマニエールで4月30日㊊まで開かれている。顔や体に描くアートメークアーチストとして活躍する孫の井上智草さん(33、写真中央)は「小さいころからおじいちゃんの絵に囲まれ育ちました。念願の3人展です」と喜ぶ。

 20歳で油絵を始めた溝田哲夫さん(83、同左)は、和歌山県展、和歌山市展をはじめ、これまで多数入賞を重ねる。哲夫さんに影響を受けた久子さん(82、同右)は68歳、井上さんは28歳で絵筆を握った。画材の使い方や構図、色のバランスなどを哲夫さんから指導を受け、描き進むうちにしっくり来ない時は、アドバイスを求める。久子さんは「家に先生がいたのでよかった。孫の作品は自分たちにないアイデアで驚かされます」と目を細める。

 抑えた色遣いで繊細に描く哲夫さんに対し、色鮮やかでダイナミックな久子さん、カメレオンや唇と独創的なモチーフの井上さんと三者三様の作品が並ぶ。

 午前9時〜午後7時(最終日正午)。同店(073・477・3155)。