データ利活用拠点開設

 総務省統計局の一部業務を担う「統計データ利活用センター」が4月1日、南海和歌山市駅ビルオフィス棟に開設された。地方創生を促すため、国が進める中央省庁地方移転の一環。近畿地方の大学と連携した統計資料の有効活用や、データ利活用に関する人材育成に取り組む。

 職員13人が勤務。個人単位の「統計ミクロデータ」をだれの情報か特定できないように全国の大学や研究機関に提供することをメーンに、民間ビッグデータ活用の委託研究や、統計データ活用に関する研修会を行う。

 また、和歌山県のデータ利活用推進センターも併設。SNSから収集、分析したデータを、新たな観光ルートの提案、設備の増設など地域の観光産業に役立てるほか、国と県が協力し、水道の開・閉栓状況から空き家対策について研究する。

 県企画総務課は「今後は持病、年齢、地域、それぞれのデータを集計し、特定の病気にかかりやすい地域に焦点を絞った施策を行うなど、対策に生かせる。和歌山を先進的なデータ利活用の拠点にしたい」と話している。

写真=センター開設を喜ぶ関係者

(ニュース和歌山/2018年4月11日更新)