名所、旧跡にちなんだクイズ

 和歌山市加太と友ヶ島を船で結ぶ友ヶ島汽船は、スマートフォンなどのGPS機能を活用して島内を巡るウェブゲーム「友ヶQ」を製作した。4月28日(土)から利用でき、同社は「島の自然と歴史を感じながらクイズの解答の速さを競う〝無人島クイズ系ランキングゲーム〟。ワクワク感が増した島巡りを満喫して」と話している。

 友ヶ島は近年、島内にあるレンガ造りの砲台跡が、アニメ『天空の城ラピュタ』に登場する建物に似ていると話題になり、2012年に約2万人だった観光客が昨年は8万5000人と急増。同社が乗客にアンケートをとったところ、「欠航などの情報を早く知らせてほしい」「島の情報をもっと教えて」との声があった。

 今回、国の「ものづくり・商業・サービス新展開支援補助金」を活用。これまで小型船を走らせて確認していた島にある桟橋周辺の波の状況を、加太の事務所で確認できるライブカメラを設置したのに加え、船内で上映する加太と友ヶ島の紹介動画の作成、そしてゲーム製作に取り組んだ。

 距離、所要時間に合わせ、松・竹・梅の3コースを用意。砲台跡や池、灯台など12ヵ所の解答エリアに立つと、その場所にちなんだクイズが出題され、正解すればキーワードが表示される。全問正解し、キーワードをつなげて言葉を完成させるとクリアとなる。同じ場所でも4種類からランダムで出題されるため、2回目以降も楽しめる。また、マップに30ヵ所の観光名所やトイレの位置を表示。英語、中国語、韓国語の表示もできる。

 クリアまでの所要時間を2ヵ月ごとにランキングにまとめ、各コース上位3人に旅行券などを贈る。無料。同社(073・459・1333)。

写真=「タブレット端末でも楽しんで」と同社

(ニュース和歌山/2018年4月21日更新)