中野BC 手づくりキット開発

 子どもが20歳になるまで漬け込む、梅酒の手づくりキット「NIJYUMARU(にじゅうまる)」を、海南市藤白の中野BCが開発した。子どもや家族にあてた手紙を瓶に付けて保存でき、タイムカプセルのように楽しめる。セールス&マーケティング部の柏木千陽(ちはる)さんは「梅酒を子どもと漬けて、成人になるまで何年も熟成させるワクワクを家族で味わって」と笑顔を見せる。

 約10年前から開く梅酒や梅シロップの漬け込み教室が子どもたちにも好評で、家庭で気軽にでき、身近に感じてもらえるものをと考案した。4Lサイズの南高梅とホワイトリカー、氷砂糖、900㍉リットルの瓶に、杜氏のレシピと便せん付き。湯川直樹係長は「南高梅はあまり市場に出回らない、果肉が厚く、フルーティーな大粒を厳選しました。20年漬ければ、濃いこはく色をした深みのある味わいになります」と語る。

 インターネット上で不特定多数から出資を募るクラウドファンディングで6月6日(水)までPRしている。3000円で1セット送るコースからある。5月16日時点で東京、大阪を中心に全国64人から申し込みがあり、「一緒に飲む日が楽しみ」と、出産、入学祝いや結婚記念日に家族へ贈る人も。

 柏木さんは「和歌山で昔から伝わる梅を漬け込む文化が全国に広がれば。家族の思い出や子どもへの愛情も漬け込み、梅酒に親しみを感じてもらいたい」と話している。

 詳細は同社HP

写真=「親子で漬けて」と湯川さん(左)と柏木さん

 

梅酒BAR〜梅酒を楽しむ会

 6月3日(日)午前10時~午後4時、同社
 南高梅の梅酒に果実を加えたカクテル梅酒はじめ、同社の梅酒を食べ物や音楽と共に楽しむ。三線ロックやマンドリンの音楽ライブ、梅酒・梅シロップ漬け込み教室(要予約)、梅酒ヌーボーの漬け込み体験、カクテル梅酒づくり、カクテルコンペティションもある
 入場料500円。フード、ドリンク、体験は別途有料。JR海南駅から無料シャトルバスあり。同社(0120・050・609)

(ニュース和歌山/2018年5月19日更新)