ブレイクダンス世界選手権出場〜北高1年 川﨑麗さん

 片手倒立でポーズをとったり、頭を地面につけて回転したりするブレイクダンス。世界33ヵ国、89人が集う世界ユースブレイキン選手権が5月20日(日)、神奈川県川崎市で開かれ、和歌山北高1年の川﨑麗(うるは)さんが出場する。2017年12月のユース五輪アジア大会で3位に入り、出場権を得た。「日本代表と自覚し、練習により打ち込むようになりました。自分らしい踊りで思い切り楽しみたい」と意気込む。

 小5でブレイクダンスを始め、2年ほど教室に通って以降は独学で技を磨いてきた。「和歌山は先輩ダンサーや指導者が少ない。大会で他の選手の体の使い方を見て学びました」

 中1で中学生以下の全国大会2連覇。他府県のダンサーとのつながりができ、大阪や京都へ練習に行く機会が増えた。初めて世界大会に出場した中2の時、考えながら踊りがちな日本人に比べ、気持ちで踊り、本当に楽しそうに自由な表現を繰り出す外国人のダンスに刺激を受け、踊りが吹っ切れた。

 2017年12月のアジア大会は、当日流れる曲に合わせ即興で技を繰り出し、展開や表現、技の完成度を競うダンスバトル。競技時間がこれまで出場した大会の約2倍で、後半は体力がついていかなかった。技のバリエーションが出せず、悔しい結果になった。

 あすの大会は10月、ブエノスアイレスで開かれるユース五輪の最終予選。初めてブレイクダンスが正式種目に採用されたユース五輪を目指し、国内から5人出場する。「世界への挑戦は3回目。今度こそ優勝し、ブレイクダンスをもっと和歌山の人に知ってもらいたい」と目を輝かせる。

写真=世界選手権に向け練習に励む川﨑さん

(ニュース和歌山/2018年5月19日更新)