和歌山市 新手術室整備へ寄付募る

 犬猫の殺処分ゼロを目指し、和歌山市は動物愛護センター(仮称)を同市松江東に建設する。来秋完成予定。不妊去勢の手術室を設ける予定で、手術室の設備費に充てる寄付を募っている。市生活保健課は「不幸な犬猫がいなくなり、住民と動物が幸せに暮らすことが一番の願い」と話している。

 2016年度に市が処分した犬は40匹、猫は258匹だった。特に不妊去勢手術をしていない野良猫が子を産み、繁殖する悪循環が続いている。現在、県動物愛護センターや民間の動物病院に手術を依頼しているが追いつかず、手術室を備えたセンター開所で、処分ゼロにつなげたい考えだ。

 新しく設ける動物愛護センターは、旧西保健センター跡地に建設する。愛護教室などを開く講堂のほか、保護した犬が運動し、譲渡会で利用するドッグランを設ける。これまで、40年以上前に建てた犬舎で犬猫とも保護していたが、新施設は3倍の90匹を収容できる。

 手術室の設備をより充実したものにするため、寄付を募ることに。インターネット上でふるさと納税を活用し自治体のプロジェクトを応援する「ガバメント・クラウド・ファンディング」で8月19日まで呼びかける。2000円以上が税金控除の対象になる。

 詳細は「ふるさとチョイス GCF」で検索。同課(073・488・5114)。

(ニュース和歌山/2018年6月13日更新)