イラスト作家Ruiさん 絵本3冊目

 和歌山市のイラスト作家Ruiさんが絵本『そばにいるよ。』を3日に出版した。2015年の『だいじょうぶだよ。』、17年の『わすれないよ。』に続く3作目で、職場の人間関係に苦しんだ経験を元に描いた。「社会とつながり、生きる希望を持ちたいと願う人に、手をさしのべる一冊になれば」と願う。

 職場で周囲からきつい言葉を浴びせられ、心が病んだネコのごんのすけが、ウサギのりょうまとモネせんぱい、犬のうめばあちゃんに支えられ、立ち直っていくストーリー。1、2作目は支えられる側だったりょうまが、今作はごんのすけをそばで支える。「常に上から目線、いじめる気持ち、バカにした態度…。嫌みな言葉を使う人を悪魔のような表情で表し、目や口は毒々しい色に、表紙はりょうまのあたたかな気持ちを鮮やかに描きました」と語る。

 文字の大きさを変えて感情の変化を表現したほか、使う色の種類は前作の2倍以上に増やし、「より温かみを感じてもらえる作品になりました」。

 B5変形判、32㌻。1620円。ツタヤウェイガーデンパーク店ほかで販売。詳細はHP「Ruiのイラストと絵本の世界」

(ニュース和歌山/2018年6月23日更新)